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このお椀は栗の木で出来ています。栗の木は身近にありながら裁断した後にゆがみが出やすく、従来は漆器に使われなかったそうです。このお椀も真上から見ると正円ではなくやや楕円なんです。この自然と出てくる形が面白くてまず目にとまりました。
そして私自身、約半年使ってみて「やっぱりいいお椀!」と実感しました。この椀は高台部分が厚く出来ているので、本当に汁の熱さを伝えません。でも吸い口の部分はそれなりに薄く仕上がっているので口当たりはいいんです。
漆器というのは陶磁器よりもお値段が品質を具体的に表す、といわれています。一般的には「1,000円で1年」。1000円くらいのものなら1年くらい過ぎると剥げたり、ということが多いようです。そして意外なんですが、お値段の高い方が実は少々乱暴に扱っても傷まないんですね。これは塗りを何度も重ねてしっかり作られているから。要するにこの作業工程の多さがお値段に反映されているようです。
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